新聞等記事紹介
●読売新聞 平成15年3月16日掲載

国税職員、公示逃れ伝授
番付常連 過少申告後に修正

記事の要約

大阪国税局の職員が、毎年高額納税者(長者番付)に名前を掲載されていた
会社役員へ、長者番付に載らないようにアドバイスしていたことが分かった。

大阪市内の電器部品メーカーの役員(83)は、知人から大阪国税局の職員を
紹介され、その職員がアドバイス。やり方は、確定申告の期限内に公示対象
外の税額1,000万円以下に過少申告し、期限を過ぎてから改めて修正申告
をするという。

会社役員は、3月15日までに、96年分の所得税を「ゼロ」と過少申告する一方、
本来の全額を全額納付した。そして、4月1日に修正申告をして、長者番付に載
らなかったとのこと。

●平成16年2月3日掲載

「ぶっ殺すぞ、お前」とは、誰の発言でしょう?

平成16130日佐賀新聞掲載記事

佐賀市農協不正融資、S元組合長に無罪

 過大な担保評価で組合員の業者に融資し農協に損害を与えたとして、
背任罪に問われた佐賀市農協元組合長S被告(74)の判決公判が29日、
佐賀地裁であり、坂主勉裁判長は「違法な融資に当るとの認識も、自分や業
者の利益を図る目的があったとは認められない」として、懲役2年の求刑に
対し無罪を言い渡した。


 事件は内部告発を基に佐賀地検が独自捜査。担当検事がS被告に「ぶっ
殺すぞ、お前」など暴言で脅して自白調書を取ったことが公判で明らかにな
り、地裁は自白調書4通を証拠採用しなかった。S被告は公判当初から「不
正融資の認識はない」と無罪を主張していた。


 どうです、みなさん。世も末という感じですね。事件や裁判の内容はどう
でもいいですが、その過程が大問題ですよね。法曹資格を持つ「法律家」と
しての検事が、実は、ヤクザ的な言動で自白を強要したのでした。今の刑事
裁判では、自白は最重要視されており、検事の前で自白したという調書が出
来あがってしまえば、例え、裁判で証言を変更しても、通常は、もはや手遅
れなのです。裁判官は、検事の主張を90%以上は信用してしまっています
から。ですから、検事から「裁判ではあんたの主張することを言えばいいん
だよ。だから、ここではあんたがやったと言うんだ」と、騙す検事もいるそ
うです。


 実は、冤罪事件について本を何冊か調べている内に、刑事裁判の恐ろしさ
やいい加減さも分かるようになりました。検事=真実もウソ。当HPで取上
げている「益田市畜産組合事件」の冤罪被害者の山根さんの場合も、検察の
誘導尋問・脅し・騙し・すかしなど、まさに「なんでもあり」の世界が展開
され、他の関係者も虚偽の自白を強要されたと教えてくれました。また、証
拠のデッチ上げがなされ、検察側に都合のいい事実が捏造されたとも言われ
ています。山根さんは、冤罪部分は無罪を勝ち取られました。

 このS組合長も無罪になりました。このSさんの場合、暴言を吐いた検事
が裁判に出て、確かに「ぶっ殺すぞ、お前」と言ったことを認めたので、裁
判署も暴言を吐いた検事の調書を証拠として採用しなかったのです。この検
事が病気と称して、裁判にでなければ、99%暴言を吐いた検事の調書は証
拠として採用されて、Sさんは有罪になっていた可能性も高いと思います。
そら恐ろしいことです。


 しかし、無罪になったからいいというものでもありませんね。この佐賀新
聞の記事でも「ぶっ殺すぞ、お前」と脅した検事の名前はでてきません。ま
た、どこかで同じ事をしているんでしょうか。それも、分かりませんし、一
般市民は蚊帳の外、という感じですね。


 税務署の調査も似たようなものです。調査も取調べも密室で行われるので
す。今のままの取調べのやり方が変わらない限り、今回のSさんのような事
件は後を絶ちません。また、鳥栖税務署事件のような納税者を怒鳴りつける
調査も後を絶ちません。


 刑事事件の取調べについては、警察や検事の行き過ぎは以前から指摘され
ておりました。録音による取調べの導入も検討はされているのでしょうけれ
ど、実現するには時間がかかるでしょう。税務調査に関しても、やはり、録
音しておくべきだと痛感しました。みなさんも、税務署に呼び出された時
は、税務署に入る前から録音しておいた方が無難だと思いますよ。暴言を吐
かれてからでは、いろんな意味で手遅れの場合もありますからね。


●平成18年3月1日掲載

「ぶっ殺すぞ、お前」の、その後

 なかなか更新できませんでしたが、検察官暴言事件についてテレビ報道が
予定されているようなので、この事件のその後の新聞記事を掲載することに
します。

 佐賀地裁で無罪判決が出たのですが、その後、検察サイドは福岡高等裁判
所に控訴していました。そして、その福岡高裁の判決が平成
17913日に
ありました。結果は、『裁判長は「被告に不当な融資との認識があったとは
認められない」と述べて無罪(求刑懲役2年)とした1審・佐賀地裁の判決
を支持し、検察側の控訴を棄却した。』と平成
17914日の読売新聞に掲
載されました。

 また、その後の記事で、暴言検察官のことを掲載しています。『この事件
は、担当検事が取り調べ中。「ぶっ殺すぞ」と脅して○○被告の自白調書4
通を作成したことが1審公判で判明。調書が証拠不採用となるなど。異例の
展開を見せた。』とあります。

 そして、『福岡高検の次席検事は、「主張が認められず残念。判決を検討
し適切に対応したい」としている。』と、検察サイドは最高裁判所に上告す
るか検討するとなっています。


 そして、平成17928日の読売新聞に記事が出ました。『検察が上告を
断念 元組合長無罪確定 佐賀市農協背任事件 過大な担保評価による融資
で佐賀市農協に損害を与えたとして背任罪に問われ、福岡高裁で無罪判決を
受けた元組合長○○○○被告(76)について、福岡高検は上告期限の
27
。上告を断念した。福岡高検の次席検事は「上告理由が見当たらない。検察
の主張が認められなかったのは残念。判決を重く受け止たい」とコメントし
た。』と、あります。

 ここでも、官(検察)は、脅したことに対しての報道はありませんね。私
の事例のように、遺憾ですとでも言ったことは、まだましな方だったのでし
ょうか。私は、新聞記事でこの事件を知ったのです。そして、新聞記事以上
のことは知りません。


 先日、何気なく「ザ・スクープ」のホームページを見ましたら、なんと、
この佐賀の事件のことが放送されるというのでびっくりしました。ホームペ
ージでは『ザ・スクープスペシャル 検証!日本の刑事司法〜佐賀市農協事
件と布川事件 』とのタイトルです。

●(以下●までは、ザ・スクープのホームページより引用)
 第1部       佐賀市農協事件の闇 〜発覚!自白強要と証拠隠しの実態

ザ・スクープへ1通のメールが送られてきたのは2002年7月1日のこと
だった。

「明日、法廷で全てを明らかにします。助けてください!

真実を知らせて下さい!」

それは無実の父が検察のメンツのために犯人にでっち上げられたという悲痛
な訴えだった。

翌日、背任容疑で起訴されていた佐賀市農協のS組合長は、取り調べの実態
を 法廷で生々しく証言した。

「自白調書の8割は検察官の作文です。否認すると“ブチ殺すぞ!”と脅迫
されました。」

任意性に疑いがあるとして、証拠採用されなかった自白調書。

さらに、息子たちの執念の調査によって、Sさんのアリバイを証明する“無
実の証拠”が検察によって押収され、隠されていたことが発覚した。



 今回の佐賀の事件は、ザ・スクープの取材が行なわれていたのです。そし
て、平成
1835日午後2時から放送のようです。ご興味のある方はご覧下
さい。もし、見れなかった人や録画できなかった方がいらっしゃれば、ご安
心下さい。ザ・スクープでは、放送の翌日からホームページで映像を無料公
開しています。ですので、じっくり何度でもご覧になれます。テレビ朝日の
宣伝になっちゃいましたが、ご興味のある方は是非ご覧あれ。


ザ・スクープのホームページのアドレスです。

 
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/